cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

La Passio de Crist(Ferrer Ferran)

今年のコンクール自由曲で取り上げるところが多いようだが、とりあえず調べてみる。


お馴染みBand Powerの店長さんは大絶賛のようで…

一番の聴きものは、思ったとおり「キリストの受難」だったね。キリストの誕生から死までを3つのシーンに分けて描き出した大作なんだけど、退屈する部分が全くなしって感じで、一気に聴かせられちゃった。とにかく、個々の楽器のキラキラ光るようなうまさ、吹奏楽ならではのスピード感と劇的なスケール感は、ホント、特筆モノ! 
オケでは決して味わえない“吹奏楽ならではの醍醐味”をトコトン味わうべし!


<略>


La Passio de Crist(The Passion of Christ)
  Symphony No.2 for symphonic band
    l) Birth, Massacre of the Innocents, The Baptism
    ll) The Three Temptations 
    lll) Arrival at the Temple, The Last Supper, Arrest, Sentence, Crucifixion, Hope

キリストの受難〜フェルレル・フェルラン作品集/La Passio de Cristキリストの受難〜フェルレル・フェルラン作品集/La Passio de Crist


あと近大はすごいCDを出してたんですね。これにも「キリストの受難」が入ってます。
楽章名の日本訳を参照。

l) 降誕、幼児虐殺、洗礼式
ll) 三つの誘惑
lll) 寺院への到着、最後の晩餐、逮捕、判決、磔刑、復活


キリストの受難/近畿大学吹奏楽部第42回&第43回定期演奏会ライブ録音【CD2枚組】キリストの受難/近畿大学吹奏楽部第42回&第43回定期演奏会ライブ録音【CD2枚組】


この曲も「Wind Blitz」(Derek Bourgeois)同様、今後流行っていくか注目。

フェランは1966年バレンシア生まれ、早くからピアノ、打楽器、室内楽などを学び、スペイン各地でリサイタルや室内楽のコンサート、国内のオーケストラとの協演を行ってきました。現在は作曲家、ピアニスト、指揮者として活躍するとともに、カステリョン音楽院やバレンシア高等音楽院で作曲や伴奏法の講師を務めています。作曲家としては室内楽、合唱、吹奏楽に作品があり、吹奏楽作品のいくつかはオランダのモレナールなどから出版されCDもリリースされています。イタリアのコルチアーノ国際吹奏楽作曲コンテストで2000年から3年連続で入賞するなど、今後の活躍が期待される作曲家の一人です。

 このCDには2000年以降に発表された代表作とも言える比較的規模の大きな吹奏楽作品3曲が収録されています。

 注目はアルバムのタイトルにもなっている吹奏楽のための交響曲第2番「キリストの受難」です。キリストの誕生から磔刑までを音楽で描いたもので、3つの楽章からなる演奏時間約40分の壮大な作品です。キリストの受難と磔刑を音楽で表現する受難曲は、バッハの例を挙げるまでもなく聖書の福音書などに基づいた声楽曲が多いのですが、フェランは声楽を用いず吹奏楽の機能を駆使してキリストの生涯を自由なスタイルでドラマチックに描きました。「降誕、ヘロデ王の幼児大虐殺、洗礼」「荒野の三つの誘惑」「エルサレムの寺院への入場、最後の晩餐、逮捕、判決、磔刑、希望」と名付けられた三つの楽章で構成され、スケールの大きい色彩豊かで壮麗な歴史絵巻となっています。


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