cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

今日借りたCD

ブラスの祭典は借りなおし、ええ、手持ちはありませんよ。


それにしても今後シエナはどんなCDを出すのだろうか?去年の演奏会は人気投票に基づく有名曲中心だったからライブCDとして「ブラスの祭典3」が出せそうな気がするが、どうだろう。その先大阪市音楽団のように公演ライブCDを定期的に出していくのか、東京佼成のようにテーマ設定のあるCDを出していくのか。シエナが強いのは、どんなの出しても指揮者が今は佐渡裕金聖響も振ってたよね)で吹奏楽作品に新たな視点を提供してくれると期待させてしまうことだ。


この「ブラスの祭典」に入ってるA.リード編曲のバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」はお気に入りなのだが、それは下記のエピソードを知ったからでもある。泣けてくる。お読みください、はてな吹奏楽クラブの皆様。

悔しくも、このレコーディング前日に、我がシエナのかつての愛すべき仲間を亡くしている。信じられない事だった。彼女を送るためにバッハを演奏。涙が溢れて、前がよく見えない。皆泣いている。泣きながらも、必死で演奏している。ありったけの想いを込めて我々は奏でた。その響きは、だが限りなく純粋で透明だった。
 いつまでも泣いてばかりいられない。我々は彼女の為にも、素晴らしい作品を作らなければいけないのだ! 皆は気持ちを切り替え、取り組みはじめた。徐々に精気みなぎる音が出だした。そして、その夜、自分は彼女と悲しみの対面をした。ぶつかった事もあった。励まされた事もあった。佐渡氏との初の定期の時には、飲み会の為の金一封を持って、いつもながら、えらく賑やかに登場してくれた。未だに信じられない。神様は何とひどい事をするのだ…。
 そう言えば、もう4年近く前になるか…新生シエナが誕生したのは…。更なる飛躍と、一大転機を誓い我々は独立したのだった。この一大転機の選択になかなか決心のつかない我々を強力に後押ししたのも彼女だった。だが、独立当初は色々と暗中模索で、残念ながら彼女は暫くしてシエナを去っていった。しかし、いつも我々の事を暖かく見守ってくれていた。その彼女がもういない。だから、だから絶対に良い物を作りたかった。そして、出来たよ!、最高の物が。聴いてくれたかい? 何か言ってよ…、いつもながらの辛口なコメントで…。


http://sienawind.com/report/CD1.htm