cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

「感覚色」

ずいぶんと前から、そして今でも気になることがある。

人やものへの印象に、何か色彩に似た感覚が付随しているのではないか、と思うのである。


ある人・ものを見たとき、言葉ではどうにも形容できない感覚・感触・見えない像がある。それは実に漠然としているのだが、人・ものによってまるで違う。
あえて近いもので形容しようとしても、なんでも形容できてしまう。「ほんわかとしている」「鋭い感じがする」。むしろその多種多様さを言い表すのに色で形容するのが一番いいかもしれない。青っぽい・茶色っぽい。でもその色は人・ものが所有しているものに全く直結しない(する場合もあるかも)。


ふと思いついたが、私はこれを「感覚色」とでも呼ぼうかと思った。ほんわかとした印象。決してその色ではない、色な感じのもの。幼いころから抱いている疑問である。


書き留めておこうと思ったのは、「おじゃるまる」を見ながらそれとは関係のない考え事をしていて、ふと我に返ると、今まで考えてたその考え事の内容が思い浮かばなかったのだ。必死に思い出そうとしても、なぜかその考えてたことの中身の印象に付随する「感覚色」だけしか思い出せない。先鋭な・知的な・すっとしている…、形容は如何様にも可能。ふと「あっ、これはいつもなぜ?と思ってることだ。」と気づいたのだった。




…今日から新年度ですね。