cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

吹奏楽作曲家 Alfred Reed氏 ご逝去

http://www.asahi-net.or.jp/~zi6y-mrkm/によれば、

作曲家アルフレッド・リード氏は、
17日午後4時(日本時間18日午前6時)、
フロリダ州コーラルゲイブルズ市のドクターズ病院
(長年勤務したマイアミ大学構内北端。ご自宅から1kmほど)で
ご逝去されました。享年84歳。

とのこと。

API Web Site, 東京打楽器レンタルサービス, A. Reed, J. Barnes, 輸入楽譜, レンタル楽譜 鈴木英史「トスカ」 相田淳一「ティルオイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」 音の輪コンサート(リード氏をマネージメントしてた会社)

とうとうこの時が来てしまったか、という感。

私自身は、リード氏の作品を聴くことは多々あれど、演奏することはなかったという(それは今からでもまったく遅くはないが)*1、作曲家が生きてる間に「今」の作曲家の作品を演奏しているという満足感を得ることはできなくなってしまった。これは流行を追うようになった世代のせいだろうか、とも思う。

多作曲家だったが、私自身は比較的有名な作品しか聴いていない。「アルメニアン・ダンス part1」「エルサレム讃歌」「オセロ」「エル・カミーノ・レアル」「小組曲」など。どれもメロディの素晴しさ。氏の編曲した「主よ、人の望みの喜びよ」*2も好きだった。佼成出版社による4枚組みの作品集もあるし、大阪市音楽団もREED!×3シリーズを最近リリースしてる。買いに行こうと思う。


去年のウインドカンパニー管楽オーケストラの公演に行かなかったのが悔やまれる↓(id:intelligentsia:20041020:1098256069)。
アルフレッド・リード作品集「リード・イン・リサイタル」/ウインドカンパニー管楽オーケストラアルフレッド・リード作品集「リード・イン・リサイタル」/ウインドカンパニー管楽オーケストラ


今後暫くは追悼として氏の作品が各地で取り上げられることだろう。だが1年さきも、何十年先も、氏の作品が演奏して語り継がれることが演奏者に求められる。クラシックの多くが演奏側によって古典作品を作っていくような、いや昨今の流行を追う吹奏楽事情を見ればそのような古典を作り上げる土台もないのかもしれないが、でーぶさんが「吹奏楽の財産的存在」と述べるように、財産を決してなくすようなことはしてはならない。


ひたすら合掌。ご冥福を祈ります。

*1:氏の編曲した「フニクリ・フニクラ」を抜粋して演奏した位である

*2:id:intelligentsia:20050304:1109930537