cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

Respighi: Pines of Rome, etc / Eiji Oue, Minnesota Orchestra

レスピーギ:作品集/大植英次/ミネソタ管弦楽団
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=409646&GOODS_SORT_CD=102


またまた発見。持っているCD。


シバの女王ベルキス」と「地の精霊のバラード」に関して言えば、この曲はオーケストラの音源がなかなかないので、吹奏楽関係者にとっては手元において置くべきCDだろう。
クラシックを吹奏楽用に編曲した曲ならすべてに当てはまることだが、こういった曲を吹奏楽で取り上げる時、あるいは耳にする時、ちゃんとオーケストラでの演奏を押さえた上で演奏に取り組み、鑑賞しなければならない。たとえて説明すれば、R.シュトラウス作曲「アルプス交響曲」が吹奏楽コンクールでしばしば演奏されるが、コンクールでは必然としてカットされた演奏しか行われず、演奏会で全曲をするところも少ない。
(貴重なケースとして尼崎市吹奏楽団は演奏会で全曲演奏を行ったことがあり、CDも出ている。http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=627271&GOODS_SORT_CD=102
もし吹奏楽でしか「アルプス交響曲」を聞いたことがない人がいれば(これがいると思うんだな)、それははっきりいってよろしくない。こんなことがないよう吹奏楽指導者にはちゃんとオケを一度聞かせるよう指導してほしいし、吹奏楽関係者はクラシックの編曲ものを演奏、鑑賞する際、必ずオーケストラの演奏を聞いておくべきだ。
(こんなこと当たり前だと考える方多いと思うんですけど、あえて書いてみるテスト。)


CDの演奏については、洗礼されていて上品な気質を感じさせる演奏である。大植英次のあの指揮スタイルからすればガツガツでど派手な演奏を想像する方もいるかもしれないが、そんなイメージとは全く逆の正統派の演奏である。「ローマの松」に関して言えば正統過ぎて少し私には退屈だ。ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏の方が非常に情熱的であり優美で、ダイナミクスにあふれ、聞く者を感動の域に導いてくれるように感じる。
レスピーギ:ローマの松、ローマの噴水&ローマの祭り/ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団




今日はもう眠いんで書き込みはこれ以上無し。