cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

マ・メール・ロア(ラヴェル管弦楽曲全集第2集)/ジャン・マルティノン指揮/パリ管弦楽団


マ・メール・ロア(ラヴェル管弦楽曲全集第2集)/マルティノン/パリ管弦楽団

ラヴェル


マ・メール・ロア”全曲
1.前奏曲
2.第1場:紡ぎ車の踊りと情景
3.第2場:眠りの森の美女のパヴァーヌ
4.第3場:美女と野獣の対話
5.第4場:一寸法師
6.第5場:パゴダの女王レドロネット
7.アポテオーズ:妖精の園


組曲クープランの墓」
8.前奏曲
9.フォルラーヌ
10.メヌエット
11.リゴードン


12.逝ける王女のためのパヴァーヌ(ホルン:ミシェル・ガルサン=マロー)
13.道化師の朝の歌
14.海原の小舟


マ・メール・ロア」が気になってしょうがなかったので、図書館で借りてきました。
マ・メール・ロア」って『鵞鳥(がちょう)おばさん』『お母さん鵞鳥』という意味らしい。


ライナーノーツ内の平島正郎氏による解説を参照すると

マ・メール・ロアは、日本語に訳せば<お母さん鵞鳥>だが、あるいは<鵞鳥おばさん>とでもしたほうが適切かもしれない。シャルル・ペローの童話集(1697年)がマ・メール・ロアを語り手に立てていて、その童話集から着想を得たラヴェルが、題名としてそれを借りてきたものと思われる。そして、題名ばかりでなく、「曲のなかに子供の日の詩情をよびもどそう」としたラヴェルのおもい自体が、マ・メール・ロアの心であっただろう。

なるほど、童話集ね。


どうやらラヴェルが無名の頃からの友人である画家ゴデブスキ夫妻の子供、ミミとジャンのために書かれた4手ピアノ曲が原曲で、その副題は<子供の五つの4手用ピアノ曲>。

第1曲から順に《眠りの森の美女のパヴァーヌ》、《一寸法師》、《パゴドの女帝レドロネット》、《美女と野獣》そして《妖精の園》となっている。第1、第2はペローの童話から来たが、第3曲はドラノワ夫人の童話『緑の小へび』、第4曲はルプランス・ド・ポーモン夫人の有名な童話から、着想を得た作品だ(第5曲はどうだろう?フランス人がお伽噺を〈妖精物語(コント・ド・フェ)〉とよぶ、その〈妖精〉の園だけれども……)

えっ?一寸法師ってシャルル・ペローの童話なの?日本の御伽噺じゃなくて??


管弦楽に編曲された際、5曲はそのままにバレエ音楽として筋が通るよう順序が入れ替えられ、若干の書き加えが施されたようだ。




…ピアノの音源もそろえておかないとねぇ。やっぱりマルタ・アルゲリッチかな?でもamazonだとこれしか引っかからない…
ソロ&デュオ・ピアノ作品集/アルゲリッチ他


あっ発見しました。
バルトーク:2台のピアノと打楽器のためのソナタ/アルゲリッチ,ザードロ


近くタワレコでも行って見て来ます。