cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

京大OC 軽めなレポ

京都に行くのはさすがにしんどかったです...
(帰りのバス乗り間違えて2回も乗ってしまうはめに(恥)


独立法人になったせいか、校舎はどれも改装されてすごくきれいでしたよ。やはり時計台のある大学は風格が違います。(東大とか一橋とかね)


少し寝坊したために先着順の全体説明会には参加できず。
でも全体説明会会場の時計台記念ホールに向かう学長の姿を確認しましたw。


ひとまず博物館を一通り眺めて、お次に図書館のメディアコーナーでカラヤン指揮ベルリンフィル「第九」を大画面液晶で見て休憩(おい、なにしてるんだよ)。


ここで昼食といきたかった所だが、予想通り大混雑であきらめる。ひとまず京都限定のポテトチップス、京風昆布だし味を生協で買い、休憩室でつまんで経済学部のイベントを待つ。


経済学部の催しは以下の通り。

学部長歓迎あいさつ(西村周三学部長)
模擬講義(質疑応答を含む)
「日本の企業経営は危ないか
    ー自動車リコール件数7倍増の意味するものー」(赤岡 功教授)
カリキュラム概要説明(宇治宏幸教授)
科目紹介 社会思想史(竹澤祐丈助教授)
科目紹介 会計学(澤邊紀夫助教授)

学部長の挨拶では「経済学部を目指すものは世界に何か貢献したいという志を持っていて欲しい。」とおっしゃってまして、おおよそ京大経済学部はそのポリシーが教授間で浸透しているようです(後の教授らの説明でもそのようなポリシーをくんだ発言が散見された)。でもそこらへんは京大だから学生の自由に任せて欲しいものだと思いましたがw。


模擬講義を行った赤岡教授は京大副学長も勤めていた人らしく、京大の基本理念を策定した時の話も出てきました。赤岡教授が「自学自習が基本」との発言にかなりの反論が出たとか。それで「根幹は対話」の言葉を盛り込むことでひとまず解決したらしい。(詳しくは各自京大のHPにて基本理念を確認してみてください。)講義自体は経営学入門といった感じ。ここ最近の日本経営の歴史を平易に話してくださり、非常に面白かったです。「ー自動車リコール件数7倍増の意味するものー」とはおそらく、―他にも挙げていましたが―、日本企業の品質経営の緩み(QC活動の緩み)が一番大きいかなと感じました。シュンペーターやバーナードの名も出てきました。特にC.I.バーナードに関しては、京大グループがバーナードの主著を翻訳しバーナード理論を普及したことを強調して、京大で経営学をやるメリット?を強調してました。「バーナード理論の応用を考えるのに大変いいところ」といった具合に。終わりに「日本経営になんだかの貢献をしてくれることを期待します」という言葉で締。


カリキュラム説明は特に目立ったことはなし。


社会思想史はアダム・スミスを中心に取り上げていました。社会思想史は「ジレンマを克服する学問」らしい。アダム・スミスは「経済活動が発展すると人間性が破壊される」という当時のジレンマに『道徳感情論』で「経済活動と人間性の発展は可能」「経済活動を停止するのではなく、適正な経済活動を促すための諸条件を整備する必要がある」と答えを出したとか(レジュメがなく確認できません。あまり覚えてません)。これを「社会哲学論的経済学の誕生」だとか。*1もう1つ「○○文明論的(比較文化論的)経済学の誕生」だとか。


会計学は本来なら徳賀芳弘教授が担当するはずだったのですが、「フライトスケジュールの都合で」笑)急きょ澤邊助教授にバトンタッチ。かなり若い方で、2chの『萌え』を例示で使っていました(どんな使いかただよ)。「京大経済学部ではツールとしての会計学だけやるのではなくて、会計学そのもの(歴史など)をしっかり勉強させます。」といった趣旨の発言で教授らの笑いをとる。あとは軽く簿記会計の歴史を概説して、ここでも「よりよい会計の仕組みを作っていきましょう」との言葉で締。


正直、論文型試験の話が聞きたかったのですが、やっぱり聞けなかったです。


イベント終了後、時計台記念館内の展示場や記念ホールをさらっと覗いて、最近OPENしてテレビでも放送されていたお洒落なカフェで北インド風チキンカレーを食べて帰宅。



行きも帰りも熟睡でした(大笑

*1:アダム・スミスはもともと社会哲学の教授だったとか