久々に本というものを読了した
小澤征爾とウィーン―小澤征爾ウィーン国立歌劇場音楽監督就任記念 Ontomo mook
本ではなく雑誌か。まあいい。
ちょっと「へぇー」と思ったのが小澤征爾とマーラーの出会いについて書かれてたところ。
ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、その審査委員長だったシャルル・ミュンシュに教えを請うためにタングルウッド音楽祭に参加するのだが、そこの寮で一緒だったブラジル出身の若い指揮者がテープでマーラーの交響曲第2番を聴いていて、その時初めてマーラーを知ったという。かなりのカルチャーショックだったようだ。カラヤンの弟子となるための指揮者コンテスト受ける際に東ベルリンやウィーンに赴いてマーラーの交響曲の楽譜を全て集め、3年で全部勉強しカルチャーショックを克服したという。
つまりは小澤征爾のマーラーは独力での解釈であって、斎藤秀雄に教えてもらったわけではない、ということだ。小澤氏自身も「斎藤先生からは聞いたこともなかった」といっている。文字通り唯一無比の“小澤征爾の”マーラーを私たちは聞いていることになるのではないだろうか。
これで小澤征爾についてはかなり知識が入った。でウィーンの方はというと、…あんまし。