日本語変じゃない?
パガニーニの主題による変奏曲
一気にこのシリーズとしては新作の1989年の作品。このバーンズの楽器紹介を髣髴とさせる変奏曲は、マリンバンドの委嘱で書かれました。バーンズはマリンバンドのプレーヤーたちが、練習を退屈しないように各パートにソロを書いたという説があります。実態は確認できていませんが。変奏曲としても本当によく出来ているのですが、中間部イングリッシュ・ホルンのソロからのメロディが実にきれいな出来栄え。バーンズは本当に絶句するほどきれいな作品をたまに書きますよね。例えば交響曲第3番の第3楽章もですけど。このディスクでは、コントラバスクラのソロが絶品です。めったに聴けない楽器それぞれの音を聴ける曲としてもおすすめです。
「実態」とか、「…が、」と「…が。」の併用とか、言い切りの具合とか。
添削例。
作曲されたのが1989年と、古典を扱うこのシリーズとしては比較的新しい作品である。海兵隊バンドの委嘱でバーンズが書いたこの変奏曲は、パガニーニの有名な第24番「主題と変奏」のテーマを各楽器が変奏していく構成になっており、これは海兵隊バンドの楽員が普段の練習に退屈しないようバーンズが書いたとも言われているが、真相は定かではない。中間部の叙情的なイングリッシュ・ホルンのソロから高揚してtuttiに至るところが白眉で、この言葉を失うほど美しい音楽は、亡き娘ナタリーのために書かれた交響曲第3番第3楽章にも通じる。普段聴くことのできないコントラバスクラリネットのソロも盛り込まれ、各楽器の知られざる特徴をうかがい知れる教育的価値のある作品である。
専門家ではないスノッブ的な記述になっちゃった、か。