cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

笑ってこらえて 吹奏楽の旅(10/27)

先先週から追っていた青森山田高校吹奏楽部の続編だった。途中から見たが、なかなか感心した。


自由曲に「ミス・サイゴン」を取り上げていてその曲に関する話題が出ていたのだが、顧問の方がいろんなイメージを持ってもらうために、ミュージカルの「ミス・サイゴン」ではなく、ベトナム戦争を題材とした映画を部員に見せていた。また映画を見た部員がイメージを膨らませて曲の一部分を絵に表現し、それを見て全部員がイメージの共有化を図り、ただ1つの青森山田校の「ミス・サイゴン」を作ろうと頑張る姿が写されていた。


詳細をこれ以上細かく書けないし、客観的な放送内容を書けないのだが、私が常日頃言っていた「曲の背景を知る」という事をちゃんと実践していた。それもただ1つの題材だけではなく、様々な視点を提供して考えを膨らませる、という生徒に考えさせる機会を与えていることに感心した。このようなやり方に対して純粋に音楽のみを深く追求していくという練習もあるとは思うが、私はどちらかというとこうやって曲の背景を知るほうがより世界が広がりいいのではないかと思う。あくまで私が抱く感想ではあるが。


少し気になってたことを言っておくと、当コーナー関連のスレが2chスレにあるのだが、先々週の放送後の一連の書き込みはスパルタ練習に対する批判ばかりになっていた。以前の淀工・習志野とはうってかわってである。私は、一見スパルタ練習に対する批判をしているようで、実は「全国常連校以外は相手にしない」という住人の思想が存在するのではないか、という気がした。よく言われる「コンクール厨房(コン厨)」というものを私はよくわかってないが、これも「コン厨」といわれる1つの特徴なのだろうか。他の吹奏楽板のスレを見ても、演奏の上手い団体、それもコンクールの全国大会常連という限られた団体を礼賛し、決して上手いとは言えない団体、それもコンクールで全国大会に行けなかった団体には容赦なく罵声を浴びせる傾向がある。たとえ支部大会レベルで金賞であっても、である。この感覚は承服しかねる。私は上手いものは上手いし、上手くないものは上手くないと素直に思うが、上手いと言われ評価もされる団体もひたすら頑張った練習の日々があり、同様に下手と言われ評価もされない団体もひたすら頑張った練習の日々があるのである。彼らのそういった日々を軽々しく否定してしまうのは許されることなのか。そんな無神経な書きこみに嫌気がさしているので、スレのリンクは貼らないでおこう。


今日の放送でも顧問の先生が厳しい調子で指導する姿が流されていたが、私はいつも「スパルタ」といわれてしまう指導はやはり指導者のひたむきな思いの裏返しなのでは、と信じたい人間である。意味もなく厳しく指導しているとは絶対思えない。もちろん自由奔放に穏やかなやり方で上手くいっている団体もあるのだろう。スパルタは古い、なんて考えが今日は主流なのかもしれない。でも生徒の事を考える姿勢において、双方に違いはないのではなかろうか。今日までの放送を見ても、顧問の先生は本当に生徒のことを思っている素晴らしい先生なのではないか、と私は思っている。一方的なスパルタ批判は見てて心苦しい。




って無茶苦茶なことしか書けなくてすいません。やっぱり私はまだまだ自分の考えを明晰に語れないなぁ。おまけにかなりずれとるなぁ。