cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

森島洋一音楽監督の書斎が

更新されていた。

http://www.osb.jp/director.htm

2006年6月04日(日)びわ湖ホール大ホールにて行われた、大津シンフォニックバンド第50定期演奏会にて、高昌帥作曲「Dithyrambos for Wind Orchestra」が初演されたそうなのだが…
「Dithyrambos」とは、作曲家の解説によれば、「ディチュランボス」、すなわちギリシャ語なわけだが、念の為、白水社出版の【カラー】音楽事典*1をひいてみると、173頁「古代高度文明/ギリシアII(前7〜3世紀),楽器」にこう書いてある。

ディテュランボス  ディオニュソス祭祀の歌で,アウロスやバルビトンの伴奏つき.

要するに、「th」の部分を「チ」と発音するか、「テ」と発音するかの、重箱の隅をつつくような指摘を小生はしたいわけだが、これに関しては各人の耳の個性もあろうから、実のところはあんまりこだわらない。
しばらくすれば聴く機会にも恵まれるだろうから、譜例をちら見して、ああ、なかなかストラヴィンスキーチックな変拍子だこと、と高昌帥先生の並々ならぬ作曲家技量に感服する次第だが、そうだな、先生の「コリアン・ダンス」の第3曲「ロンド-フィナーレ」も、なかなかにシンコペーッティッドで面白かったっけ、と饗宴のCDを引っ張り出して聴いてみる。

21世紀の吹奏楽「響宴VII」〜新作邦人作品集/KYO-EN VII21世紀の吹奏楽「響宴VII」〜新作邦人作品集/KYO-EN VII

うむ、高先生には、ストラヴィンスキー著作権諸々が切れるのに備えて、ストラヴィンスキーの諸作品を編曲するよう、お願い申し上げておけばよいのではないか。良い仕事をするに違いない。


奇しくも、1918年の9月28日(まさに今日!)は、「兵士の物語」の初演日であった。

*1:

カラー 図解音楽事典

カラー 図解音楽事典