cogno-SIC

cognoscenti(こぐのん) notes (mainly classical music)

既知感についての覚書

「既に知っている」と書いて、『既知感』。デジャヴュでもあるが、現代においてこのような感情が頻繁に表出するのは、IT(情報技術)との関連が重要なファクターとなっている。

それはなぜか。技術史が鍵だ。

Windowsが初期の3.1から、近々お目見えするVistaへの進化で、何が一番変わったか。」と問われれば、今の私ならこう答えるだろう。

『現に見て、触覚している「あるもの」と、ディスプレイに映し出される「あるもの」との差異が、極めて認知しにくくなったことだ。』と。


我々が、驚き、笑い、泣き …すべての感情が、ディスプレイに映し出される「あるもの」によっても、表出されるようになって、早何年経とうとしているのだろうか?時間論に対する不安でもある。